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「ドラッグ&ドロップ」や「ダブルクリック」などの概念を生み出した元マイクロソフトのプログラマーが教える、納期を守るための超速仕事術。仕事が終わらなくて今日も残業だ 。また先送りしてしまった。やりたいことが全然できない。もっと効率的な方法があるんじゃないかと日々悩んでいる人に送る「好きなことに思いっきり向き合う」 ための時間術の書籍。

最初に頑張るアメリカ人、最後に頑張る日本人

「日本は就業時間が長いわりに経済発展していないので、生産効率が悪い」という話を聞いたことはないでしょうか。努力家で頑張っているわりに成果が出せていないと。経済成長率には個々人の頑張りの他にマクロの経済政策の影響が色濃く出るので一概には言えません。ただ、仕事の効率の話でいうと、確かに日本の仕事の仕方とアメリカの仕事の仕方はかなり違います。

シアトルではスターバックスが朝6時から開店していますし、スポーツジムも朝5時からやっている。これは客が夜よりも朝に多いからで、退社後にランニングする日本人と違い、アメリカでは朝から運動する人が圧倒的に多いのだ。就業時間にしてみれば、朝早く出勤するか、夜残業するかの違いだけでそう変わりない。日本では夜遅くまで残業することが美徳となっていて皆、〝忙しい自慢〟や〝寝てない自慢〟をする。朝7時から働いて夕方6時に帰ろうとしても、周囲の眼差しに射抜かれ、強制的に夜遅くまで働かされるので、形だけでもとダラダラ残業するという習慣は如何なものか。

あなたの仕事が終わらない理由

  1. 安請け合いしてしまう
  2. ギリギリまでやらない
  3. 計画の見積もりをしない

あまり深く考えずに「できます!」と仕事を引き受け、途中で難題に気付き、結局仕事を納期に納められない。火事場のクソ力的なものを信じギリギリまで仕事をせず、最後に連日徹夜で取り組む。締め切り直前に新しいアイディアが浮かびそれを盛り込もうとし、計画の変更を余儀なくさせる。

スマホアプリやOSがアップデートを繰り返す理由

どんなに頑張っても100%のものを作っても、振り返ればそれは100%ではなく90%や80%のものに見えてしまうのです。

「兵は拙速を尊ぶ」(拙い戦法でも素早く進軍したほうが戦いに勝つといった意味)という言葉があるように、プログラムに例えて言うなら3,500個のバグがあてものちに修正すればいいだけで早く製品化してしまったほうが他者を出し抜けるし世界は変えられる。90%や80%でも納期にきちんと仕事を終えるほうが信頼や評価を得やすいのだ。

待ち合わせ30分前に、スタバでコーヒーを飲め

5分前行動という言葉はあるが、10時待ち合わせで9時55分にきちんと待ち合わせ場所に着けばいいが、電車の遅延などで遅れてしまう場合を考慮して30分前には待ち合わせ場所に着き、スタバでコーヒーを飲むぐらいの時間の余裕が必要だということ。待ち合わせとは、その時間に何があっても〝いる〟ということ。この話は仕事の納期でも同じことが言えて、締め切りの前に締め切りがあると考えれば間に合うということです。

あるパーティーで花を用意することを命じられたら、何があっても花をパーティーに間に合わせる。そこに花さえ用意できれば、裏で寝ていても構わないという考え方が大事。注文しただけで任務完了と思っていたら、花が会場に届かない何て言うのはお粗末な仕事といえよう。

ロケットスタート時間術

ロケットスタート時間術とはどういうものか。簡単に説明すると10日後の締め切りに仕事は最初の2日で仕事の8割を終わらせるというもの。その2日間はメールチェックもFacebookもやらないで20倍の集中力と能力で挑むと言うものだ。この時マルチタスクは行わない。眠くなったら仮眠を取るなど。もっと詳しく知りたければKindleでダウンロードして読んでみてください。この本も『KindleUnlimited』読み放題対応書籍です。

あなたが寝る前にやるべきこと

明日やることのタスクリストを作り、当日は仕事の大半を午前中に終える。この時1日のタスクが3つぐらいだとなかなかチェックがつかないので、分割することでどんどんチェックがつくよう調整する。するとリズムができ達成感も味わえるので、「仕事を追っている感覚」も味わえます。

この本を読んだ後にあなたが作るタスクリストは、未来の地図です。それに従って進んでいけば、ここではない全く違う新たな場所にたどり着くことができます。