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ブログに書くことがなくなって、更新が途絶える。僕の場合、読んだ本の感想を気ままに綴っていくのが日課なので、本さえ読めばネタがなくなることはない。しかし、ブログのネタを作るためだけに本を買って読むのは本末転倒かなと思っているときにAmazonでこの本を見つけ、Webライティングの「ネタ出し」というフレーズにやられ読んでみた。

この本の構成

この本の構成は大まかに「基本解説」「ケーススタディ」「ステップアップ」の3種類で構成されていて、それぞれの役割は以下のとおり。

◻︎基本解説

Webライティングの基礎知識やネタ出し方法のほか、SNSなどの活用法についても解説していきます。Webライティングを体系的に学んだことのない方はもちろん、「自分のライティングが正しいか確認したい」「考え方のヒントが欲しい」という方のタメになるようなページです。

◻︎ケーススタディ

基本解説の内容を実際に考えてみるページです。必ず「お題」がありますので、それに沿ってネタ出し、ライティング、分析ができます。ライティングをする場合は解答例も掲載してるので、参考にしてください。

◻︎ステップアップ

実際に「書く」ことからは少し離れますが、運営の助けになるポイントを解説します。Webに関する知識や発想法、SNS運用の方法など、日々の仕事にお役立てください。

Webコンテンツを運用するにあたって

Webコンテンツを公開する意味と目的を理解する。きっかけさえあれば、多くの人が押し寄せ、アクセスが大幅に増えることもあるということを頭の片隅に置いておくこと。これは、アクセスが急に伸びたとき不用意な情報の更新などで思わぬトラブルに巻き込まれるケースが多いためだ。長く運営を続けていくためのモチベーションを保つため、世界に向けて情報を発信しているという意識は大事だと説く。ペルソナ(最も重要で象徴的なユーザーモデル)の設定なんかも意識した方が良い。コンテンツのポジショニングマップを描くことで、自分のコンテンツの特徴や強みを見つけ、それが差別化のヒントにもなる。僕は未婚男性、40代、本好き、Apple好き、統合失調症患者というのが僕のカテゴリーだが、こういったものに引っかかる人がリピーターになってると思いきや意外と30代のアクセスが多かったりする。「この人みたいになりたくない」とかいう理由なのかどうだか分かりませんが…後半のCHAPTER5ではGoogleアナリティクスの主な使い方等にも触れていて、質を上げるための分析・改善方法なども学べるようになっている。

全体を通して特に斬新なポイントはなく基本を押さえて重要なことを中心に学んでいくといった印象。「これをやれば爆発的にPVが増えるよ」的なことを期待している人には何も得るものがない本です。むしろそういった「釣り」的なことやオリジナリティーのない記事については否定的な立場をとっています。僕もたまに本の感想以外の記事を書くとき、情報の後追い記事的なものを上げることがあるので耳が痛いです。