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人生生きていれば嘘の一つや二つつくもの。けれどもそれが常習化して常に嘘にまみれた人生をおくる人もいる。そうした人の正体はどこからくるのか嘘についての研究。

異常なプライド

自己愛性パーソナリティ障害  自我肥大的で人からの賞賛を求め、人への共感性に欠けるというパーソナリティ。

1.自分の価値を誇大的に評価している(才能、業績、潜在能力など)。

2.夢想にとらわれている(無限の成功、権力、美しさ、理想的な愛など)。

3.自分は特別な存在だと信じている。そんな自分を理解できるのは特別な人だけだと信じている。

4.過剰な賞賛を求める。

5.特権意識を持っている(自分は特別扱いされるべきだとか、人は無条件に自分の命令に従うべきだと思っている)。

6.自分の利益のために巧みに人を利用する。

7.人への共感性に欠ける。人の人格や気持ちを無視する。

8.嫉妬する。または人が自分を嫉妬していると思い込む。

9.尊大で傲慢な態度や行動。

「ひとことで言うと、あまりにプライドが高いのです」、Aさんは確かにそういう人物である。自我が肥大していると言い換えることもできる。自己愛性パーソナリティ障害はひとことで言えば「自我肥大の人」だ。

自己愛性パーソナリリティー当てはまるのがあったけど自分ではそんなに意識したことないな。能力の割にプライドが高いということか。

一人の異常な嘘で職場がめちゃくちゃです

境界性パーソナリティ障害 。対人関係、自己像、感情が不安定で、衝動性が目立つパーソナリティ。

1.見捨てられ不安としがみつき(見捨てられないようなりふり構わず努力する)

2.めくるめく信頼と罵倒(人に対する評価が急に180度変わる)

3.アイデンティティ障害(自己像が定まらない)

4.自己破壊的行為(衝動的。セックス、薬物乱用、やけ食いなど)

5.自殺リピーター(自殺未遂、自殺のそぶりや予告を繰り返す)

6.ムードスイング(不安や不機嫌が数時間・数日単位で来る)

7.うつろなこころ(慢性的な虚無感。自分をうつ病だと称することも多い)

8.キレる(怒りの感情をコントロールできない)

9.一過性「精神病」(ストレスに反応して幻覚や解離症状が出る)

Dさんのように、表面的には非常に「いい人」 でありながら、実は相手によって巧妙に言動を使い分け、他人を操作する、というのは、境界性パーソナリティ障害の人によくみられる(境界性パーソナリティ障害の人すべてがそうだというわけではない)

これは精神病というの意外当てはまらなかった。しかしそれでも職場の混乱を招くには十分。最初の職場でも心を病んだ時休職をすすめられたが、その時は今現在の状況を少しでも早く脱したいと思ったので勢いで会社を辞めてしまいました。それで転職をしたワケですが、精神病患者が新しい環境でうまく立ち回れるはずもなくその後も3度会社を転々とすることに。その後、精神科に収容されました。

自分の嘘を本当だと思ってしまう

自分の嘘を本当だと思ってしまう。これもまた、病的な虚言の人に見られる特徴の一つである。ただし、このCase11のように、それを本人の口から告白されることは稀なので、多くの場合、正確には、「本当と思ってしまっているように見える」ということになる。本人は頑なに本当だと主張する。その言い方は、本当だと信じているようにしか見えない。そういうとき、第三者は、「彼/彼女は、自分の嘘を本当だと信じているのではないか」と推定する。普通はその推定から先に進むことはできないものだが、このCase11のような告白が聞かれることもある。ばれにくい嘘とはどのようなものだろうか。一つはもちろん巧妙な嘘だ。細部までよくできていて、矛盾が見つかりにくい。そんな巧妙な嘘を、嘘だと見抜くことは難しい。だが人は、嘘かどうかを判断しようとするとき、話の内容だけでなく、人を見る。その人は信用できそうに見えるか。話し方はどうか。時には話の内容よりも、そうしたことが嘘かどうかのより強い判断根拠になる。人が話す。自分の体験を話す。誠実な態度で話す。並々ならぬ熱意をこめて話す。その体験に伴う怒りや、悲しみや、喜びを、迫真的に話す。怒りに震える。目に涙をためる。全身で喜びを表す。いかにも信用できそうだ。だが客観的情報からは虚言の疑いがどろどろになったチョコレートのように濃厚な時。あなたの話は嘘だと周囲から指摘された時。涙を流して否認する。本当なんです。信じてください。誓って嘘はついていません。そんな姿を目の当たりにすると、この人は虚言の冤罪を着せられた気の毒な人なのではないかと人は考えがちである。ここに陥穽(かんせい)がある。 私は自分の嘘を本当だと思ってしまうのです。そういうことが、病的な虚言ではあり得るのだ。本人は嘘でないと確信しているから、話し方にはどこまでも迫真性がある。これも一種の才能だ。もちろんこれも皮肉ではない。結果として、周囲からの嘘だという指摘の矛先は弱まる。時には疑いが消滅し本当だということになってしまうこともある。嘘に対して、本来ならかかるべき歯止めがかからない。本人の才能という内的要因による、増幅促進の一型である。

自分の嘘を本当だと信じ込むといったことは僕にもあった。中学生の頃、近くの家で首吊り自殺があったと噂になった。休み時間にそれを見に行った生徒からその状況を伝え聞いたのだが、それをあたかも自分が体験したかのように喋っているうちに自分ごとのように。そんな日々が続き年月を経てそのを嘘のエピソードを本当のこととして語るようになり、周りもそれを信じるようになったため引っ込みがつかなくなってしまいました。

虚言癖までいくと病気かもしれないが、嘘なんてものは日常のあらゆる場面で生まれがち。そんな嘘を分析する書籍。