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グローバルエリート、僕には関係ない人たち。そんなトップリーダーを多数育てた著者が語る彼らが身につけている資質とは?

時代と共に採用方法も変化している

ここまで、日本独自の方法で行われてきた人材に対する評価が、世界標準に変わり始めているとお伝えしてきましたが、グローバルビジネスの世界では人事採用の方法そのものも変わり始めています。LinkedIn(リンクトイン)というサービスをご存じでしょうか。これは、シリコンバレーの企業が運営する、ビジネスに特化したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のことです。利用者がビジネス専用のプロフィールを作成し、サービスのなかでビジネスのつながりを広げることができます。おもにビジネスパートナーの募集や、商談先へのコンタクト、アイデアを出し合うといったことに使われているサービスですが、法人向けに人材採用のサービスも提供しており、これを利用する企業が急速に拡大しているのです。世界最大の人事専門家が集まる組織、SHRM(Society for Human Resource Management)の調査によると、すでに全体の 77%の企業がSNSでの採用を始めており、そのなかの 92%の企業が、LinkedInを利用しているという結果が出ています。  欧米企業のなかには、LinkedInだけで人材採用を完結する企業さえ出てきました。なぜ、これらの企業は、LinkedInを活用して採用活動を始めたのでしょうか。それは、 信用確保のためのコストが高くなっていることが一因です。2008年のリーマンショック以降、欧米の企業では人事採用に関してそれまで以上に慎重になっています。その人は、本当に会社が求めるスキルを備えているのか、いい人脈を持っており、顧客と良好な関係を築いているのか。また、インターネットであらゆる情報が一瞬で拡散する現在、たった1人の人材の起こしたミスや不祥事で、企業の屋台骨が揺らぐことさえあります。会社を安全に運営するために、社員1人ひとりの倫理意識、コンプライアンスやメディア・リテラシーが非常に重要になっています。

日本は今こそ新卒一括採用を改めないと、外資系の人材との差で会社の成長に影響してしまうだろう。実績ゼロの学生を大量雇用することは社会的に見れば良いかもしれないが、利益を追求する企業としてはデメリットも多い。成長するまで時間をかけている暇はもう今の日本にはない。スキルを身につけた人材はどんどん流出してしまい、より条件のいい会社が総取りする世界。会社に残った人材でやりくりするためスピード感に欠ける経営を余儀なくされる会社が多数。最近では社内の人材でプロジェクトを完結する従来のやり方から、外注も一つの手段として考える企業も増えている。そうなってくるとますますスキルのない人材は社内でお荷物に。最近ではSNSも多様化していて単なるコミュニケーション手段から、仕事を得るためのツールとしての側面も出てきた。実際、職業系SNSなどでは盛んにビジネスのやりとりがされているし、そうではないTwitterとかでも、仕事を受注するアカウントも最近よく見かけます。

どんなに安くても、フィリピン英語は学ぶな

「発音なんてどうでもいいから、英語はとにかく話せることが大事」。最近日本のビジネスの現場では、こういったことをよく聞きます。だからでしょうか。スカイプなどを使い、インターネット経由でフィリピン人の英語教師から格安で英会話のレッスンを受けられるサービスが人気です。パソコンやスマートフォンなどで時間的、空間的制約を受けずに気軽に受講することができますし、1回の受講料も500円程度と非常に安い。素晴らしいサービスですが、私は自身のクライアントには、フィリピン英語を学ぶことは絶対におすすめしません。なぜなら、 フィリピン英語を学ぶことは、あなたのクオリフィケーションを下げ、生涯年収を減らす可能性があるからです。英語には、イギリス英語とアメリカ英語があることは有名な話ですが、そのほかにも、インド英語、シンガポール英語、そしてフィリピン英語など、その国固有の「訛り」を持つ英語が多数存在しています。 そして非ネイティブの人々は、話す英語の種類によって、ネイティブスピーカーから無意識に差別、区別されているのです。 話す英語によってランクづけされていると言っても過言ではありません。彼らは、面と向かって「あなたの英語は品がない」「下級クラスである」とはけっして言いません。しかし裏では、変わったアクセントや訛りは、からかいの対象にもなっているのです。からかわれるくらいですめばいいのですが、訛りのある英語は、あなたのクオリフィケーションを下げる大きな原因にもなります。

日本語でも東京で仕事していく上では方言は矯正されるのだから、英語にも同じことが言えるだろう。英語の発音で田舎者扱いされたり格付けされたりする事実がある以上、より格式のある英語を学んだ方が後々得だろう。そこでも金銭的な格差があらわになっている事実を知らずにフィリピン英語を学ぶのは危険だ。まあ僕みたいに「日本に来たなら日本語喋れ!」というアホな輩は英語を勉強しようとする意識の高い人間とはその時点で差がついているのですが。

あなたは自分の価値を高めるために何か行動を起こしているだろうか。出世する人が何を武器にビジネスを行っているかを知れば最短で出世できるかも。