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フリーランスや起業家たちが大手の大資本に立ち向かうのには無理があります。そこで我々がとるべき行動がゲリラ戦。SNSなどを駆使して持たざるものがビジネスで勝つ方法を伝授。

経済の「バグ」を突け!

たとえば最近だと、決済アプリのLINE Pay(ラインペイ) が「全員にあげちゃう300億円祭」と称して総額300億円分のLINE Payボーナスをバラまきました。やはり決済アプリのPayPayも、100億円還元キャンペーンをやりました。正規軍の贈与って、このレベルなんですよ。だからもしあなたが正規軍と同じルールで贈与をしようと思ったら、最低でも100億円が必要です。そんな大金、持ってるんですか?私にはありません。正規軍は強いということです。じゃあどうすればいいのかというと、 自分に有利なバグを見つけ、そこになけなしのリソースを投入すればいいんです。一例を挙げましょう。世の中では、物の価値が異常に上下するバグがたまに発生します。たとえば、富士山の山頂には自動販売機があるのですが、そこでは普通の飲料が400円や500円といった法外な値段で売られています。相場の4~5倍です。バグですね。なぜ富士山の山頂ではこのようなバグが成り立っているのかというと、 ・山頂まで重い飲料を持ち歩くのはキツイ ・登山では喉が渇き、飲み物が必要 ・日本一高い山なので登山客が多いといった特殊な条件によって飲料の価値が異常に高騰しているからです。そこに気づけたからこそ、相場の4~5倍の値段で飲み物を売れるわけですね。こういったバグを目ざとく見つけるのが私たちしょぼいゲリラの基本戦略です。

富士山の例もあるとおりこうした例は至る所で見かける。旅行の際お土産を買うことはあるだろうが、どこにでもある饅頭がその地域由来の焼印が押しているだけでお土産価格になって売られているのを見たこともあるだろう。ディズニーランドなんかでも入れ物にディズニーのキャラクターが印刷されているだけでチョコレートがこの値段!?という「バグ」が生じている。そんな歪な需要と供給の場所を探し当てるセンスが商売を加速させるのだろう。

ルールが変わったことに気づこう

成功したYouTuberやブロガーが無数にいますが、彼ら彼女らって、どう見てもゲリラですよね。TV局とも出版社とも無関係に、個人単位で活動しているのですから。しかし、そういう人たちが活躍できるようになったのは最近です。昔だったら、動画で自己表現したいと思ったら、大きな芸能事務所に所属したり、TV局や映画会社に入るしかありませんでした。文章で人を感動させたいなら、出版社に原稿を持ち込まなければいけませんでした。つまり、昔は、正規軍として戦うという以外の選択肢がなかったのです。でも、今はその必要がありません。パソコン1台、いや、スマホ1台あれば、誰でも動画、音楽、文章を発信できてしまいます。ファンとの交流もできますし、お金もかかりません。もし必要なら、お金集めもネットでできます。 テクノロジーの進化のお陰で、ゲリラである個人が活躍しやすい時代になったということです。この大きな変化を見落とさないでください。今は、ゲリラとして戦う選択肢ができているのです。正規軍に固執するのは時代錯誤です。

YouTubeなどの動画配信などでも、高い機材を買おうと思えばそこは沼となってしまいますが、スマホ一台で配信しようと思えばできないことはありません。せいぜいスマホ用三脚ぐらいあれば配信はできます。初期投資はあまりかけずに、動画編集も無料アプリを使ってできないことはありません。画像のクオリティよりも動画の内容が面白いものであることの方が重要なのでアイデア次第と言ったところでしょうか。

決断は素早く行う

ゲリラの戦略で大事なことは他にもあります。ひとつには、 とにかく素早く決断することがあります。チャンスの女神には後ろ髪はないのです。ビジネス書ではよく耳にする言葉ですが、これも精神論じゃありません。ちゃんと理由があります。というのも、われわれゲリラは正規軍に対し、スピードだけでは勝ることができるのです。莫大なリソースを誇る正規軍ですが、図体が大きいぶん、意思決定に時間がかかるという弱点があります。たとえばTV番組をひとつ作ろうとしたら、企画書を書き、タレントやロケ地を探し、スポンサーに営業し……とたくさん準備することがあり、時間がかかります。もっとも、その見返りとして強大な戦力を手にするのですが、準備をしている間に旬が終わってしまうケースも少なくありません。しかし、YouTubeに動画を上げるだけなら、 30 分もあれば十分です。もちろんTV番組並みのクオリティは無理ですが、スピードなら圧倒的に勝ちです。先ほどの著書の例をまた出すならば、私が書店回りをしている間にも、もちろん出版社の人たちもルールにのっとった営業はしてくれていました。ただ、個人単位で勝手に動くわけにはいかないので、時間がかかるんです。それに、どれほど熱心でも土日は休みですから、盆も正月もないわれわれよりはどうしても遅くなります。もちろん正規軍に所属する人たちが休みを取るのは、長く組織を続けるためには欠かせません。でも、われわれはゲリラですからそんなことを気にしなくていいんです。瞬発力とスピードが武器です。

最近だとすぐ欠品が出るUNIQLO Uの新作アイテムのレビューなどを僕はよく見ます。主要なサイズやカラーはすぐにサイズ欠けしてしまうので、YouTuberなどはこぞって最速でレビューを上げるのに注力します。これが正しくネットゲリラ。

ビジネスで勝つには何も規模ばかり必要というわけではありません。ゲリラ戦で巨人に挑むのも悪くないのではないでしょうか?