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変化が激しい現代において、それなりの企業に就職すれば安泰というものでもなくなってきています。そんな中、入社1年目の行動原理を学べる書籍となっています。

「これが普通」と1秒以内に答えられるか

うつ病の人に「ガンバレ」と声をかけるのは絶対にダメ。これは常識、あたりまえのことです。いっぽうで、ムリできるときにムリをしないと、ストレス耐性が上がらないのもあたりまえ。そして私の仕事は、年間の目標予算を達成させるのがあたりまえ。 「横山さん、絶対達成のコンサルタントと言うけど、あなたは自分の事業の目標は達成しているんでしょうね?」と言われたら「あたりまえでしょう」と笑い飛ばします。 「今期の目標も絶対達成するんでしょうね?」とまた言われたら、だんだん腹が立ってきます。私にとって、あたりまえすぎることだからです。「あたりまえです。私の会社が目標を未達成で終わらせることなんて考えられません」何度言われても葛藤しません。1秒以内で答えられます。そんなこと「あたりまえだ」と。「あたりまえの基準」とは、このように何度も念を押されると、腹が立ってくるようなものです。

うつ病の人に「がんばれ」と言ってもいい例として、病院での治療を頑張ろうというものがあげられる。個人差もあるが仕事の復帰などを頑張るのではなく、治療を頑張っていきましょうというのはある程度効果があるという見解だ。頑張って薬を服用するなどの行為を促すのに役立つ。僕はうつ病でないが同じ精神系の病気界隈では社会復帰が一番のプレッシャーとなる。それをがんばらなくても良いとなると一気に元気になる場合も。

気をつけたい「言葉の使い方」

そして、「働きがい」とは、自分や周囲(家族や同僚、お客様など)、そして会社に貢献してこそ覚える情感です。自分の好きな仕事に就けば、手に入るものではありません。自分や周囲、会社の成長が、「働きがい」を感じる大きなファクターとなることも知っておきましょう。もしも、 「入社して3ヶ月経っても、働きがいを覚えないんですが、この会社を選択したのは間違いだったのでしょうか」と質問されたら、これにも私は「あたりまえです」と答えるでしょう。 「資格試験合格を目指して1年間がんばろうと思い、始めたばかりなのに、『やりがい』とか求めますか。そういう言葉を使っていると、心に迷いが生じるのはあたりまえです」 そもそも「~しがいがある」とは、「~する価値がある」「~する値打ちがある」という意味です。その仕事に価値があるのか、値打ちがあるのかは、個人の感覚で決めるものではありません。 「何だか最近、今の仕事にやりがいを感じないんだよね」 などと言う人は、「何だか最近、今の仕事が面倒くさいと思えるようになってきたんだよね」と言っているようなもので、入社時に比べ「あたりまえの基準」が非常に落ちていると言えます。 言葉の使い方を間違えると、 思考パターンに悪い影響を与え「やる気」はダウンし「素直さ」もなくなっていきます。

働きがいというのはそんなに簡単に得られるものではない。とりあえず3年は我慢してみるというのがよく言われていることだが、仕事が面白くないという以外のところで違和感を感じたなら、その違和感は正しいかもしれない。僕は転職を3回経験しているが朝礼が宗教っぽくて気持ち悪い会社などはやめてよかったと思っている。あとは会長の奥さんがMLM(マルチレベルマーケティング)、ネットワークビジネスにハマっていて社員が化粧品を買わされていたりする会社もあった。そんな会社はすぐにやめるべき。

「水平読書」をマスターせよ

あなたがもし、約1500円前後のビジネス書を買うのに少し勇気が要る、というのであれば、 「1500円なんて安いよ。あたりまえじゃないか」と、「あたりまえの基準」を修正すべきでしょう。 本は参考材料の重要な「入口」であるため、この入口をふさぐべきではありません。そしてこの場合は、参考にしたいテーマを決めて「 水平読書」をするようにします。 「水平読書」とは、同じテーマの本を5~ 10 冊ほど複数並べ、 そのテーマの箇所だけ抜き取って読んでいく 読書法 です。たとえば「時間管理」のやり方を知りたいのであれば、「時間管理術」「タイムマネジメント」「スケジュール管理」「生産性・業務効率アップ」のことが書かれている本を参考にします。また、本を最初から最後まで読み切る必要はありません(読み切りたいのであれば、水平読書が終わってからにします)。 「水平読書」では、 まず本を手にして見るべきは「目次」。 「目次」を最初から最後まで目を通し、手掛かりを見つけます。テーマに沿った内容が書かれているところをピックアップし、その周辺を(たとえムダと思っても) 10 ~ 20 ページぐらいは読みます。その際、参考になる文章には積極的にペンで線を引くか、付箋を貼るなどします。本になっている以上、著しく「質」が低いことが書かれていることはないでしょう。

同じテーマで複数の書籍を読む癖はつけるべき。興味の対象だったり身に付けたい知識だったり、書籍を選ぶ上で大切となってくるのが水平読書。1冊だけの本では、情報が偏ってしまう場合もあるので最低でも3冊ぐらいは読みたいです。

新卒で会社に入って、入社1年目で心がけておくべき事が網羅されています。働きがいや、スキルの身につけ方など多岐にわたって学べます。