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日々アップデートされる健康に関する情報。昔のスタンダードは今はもう通用しなくなっているかも。そんな間違った健康情報を二択形式で学んでいきます。

「医療」のどっち?「クリニック」と「総合病院」

体調不良の際は、普通、まずは医院やクリニックなどで1次医療を受けて、必要があれば2次医療に適した病院、3次医療に適した病院と紹介してもらう道をたどります。 つまり、風邪や体調不良の際、いきなり総合病院や大学病院に行くというのは間違いなのです。 それぞれの病院はその段階に適した特徴を持っています。 たとえば、総合病院や大学病院は、手術や検査のために高度な設備を用意していますが、患者さんを多数抱えているため、一人ひとりの体の変化にはどうしても気づきづらいものです。 その点、医院やクリニックでは、患者数も限定されているため、「以前に比べると、少し痩せたね」といった些細な体の変化にも気づいてもらえ、それががんなどの早期発見につながります。 病気の予防や早期発見の意味合いの強い1次医療には、とても向いているのです。 そして、手術が必要になった場合も、こうした1次医療の医者、つまりホームドクター(かかりつけ医)がとても大切になります。 手術が必要な際に、「頭がよくて腕がたち、人柄も最高の医師を紹介してほしい」とホームドクターに頼めるかどうかが重要。それができれば、大学病院にせよ、公立病院にせよ、腕のたつ信頼できる医師のいる医療機関を紹介してもらうことができます。

普段の風邪などの症状は地元のクリニックで、それでも解消されないような重篤な病気、症状の場合二次医療、三次医療に。行きつけの医者を持っているとそういった以降もスムーズに行くことでしょう。あなたの体についてよく知っているクリニックなどの医者はちょっとした変化にも気付いてくれる可能性が高いのでかえってその方が病気の回復に役立つことでしょう。

「薬」のどっち?「定番の薬」と「ジェネリック」

私は、ジェネリック医薬品の〝品質〟に関しても、疑念の目を向けています。先発医薬品を開発している大手メーカーは、品質管理を厳重に行っていますが、ジェネリック医薬品企業のそれは、不明な点が多いからです。 原料の中に虫の死骸や鉄屑が入っていたという話も聞いたことがあるので、一部では、ずさんな管理のもと、原料を輸入しているのでしょう。 もちろん、すべてがそうというわけでなく、先発医薬品に負けない品質を保持している優良メーカーもありますし、ジェネリックがお財布に優しいことは事実です。 ジェネリックを試したい方はこのようなリスクがあることを念頭に、メーカーや品質はどうなのかといった情報を医師によく確認してから選択してください。 また、もし一度ジェネリックを使ってみて違和感があれば、遠慮せずに「いつもの薬に戻してほしい」と声をかければ問題ありません。

僕もジェネリック医薬品を飲んでいますが、特に問題はないです。ジェネリック医薬品として認証されたものだけが出回るので、ある程度は効能に保証はあるようですが、それでも効き目に不安があるのであれば今までの薬に戻した方が良いかもしれません。それでも値段が圧倒的に安いので選択肢としてはあっていいと思います。信じて飲めばプラシーボ効果も相まって効くことでしょう。

サプリメントを飲む人と飲まない人健康を手にするのはどっち?

医者としては、サプリメントの効能には疑問を抱きます。 そもそもサプリメントは、そのほとんどが薬として製品化されなかったもの、効果がないとして廃番となったものだからです。 たとえば、青魚に多く含まれる、有名な健康成分「DHA(ドコサヘキサエン酸)」は、サプリメントとして売り出される以前に、EPA製剤のエパデールという薬の成分として検討されていました。しかし、DHAはそこで採用されず、サプリメントとして売られたところヒット商品となったのです。 また、アンチエイジングに効果があると人気の高い「コエンザイムQ 10」は、実は 30 年ほど前は心臓病の薬として使われていたという事実があります。しかし、心臓病の薬としては大部分が否定されてしまい、そこでサプリメントに降格したのです。 そのようなケース以外でも、 もしサプリメントに本当に高い効果があるのであれば、製薬会社が黙っているはずがありません。とっくに薬として商品化されています。 サプリメントは、悪く言えば「薬の落ちこぼれ」なのです。 では、なぜ「効いた」「治った」という感想があるのでしょうか? 私は、そのほとんどがプラセボ効果だと考えます。 そういう意味では宗教のようなものです。祈り続けて病気が治ることがありますが、これは神様のなせるわざではなく、本人の信じる気持ちが体内の治癒力にプラスに働いたおかげ。サプリメントでよくなったというケースもほとんどが同様のプラセボ効果と考えられます。

僕はサプリメントに懐疑的なので、一切飲んでいません。治った、効いたというのがプラシーボ効果による勘違いである可能性が高いということです。中には効果の見込めるものもあるようですが基本宗教の祈りのようなもので祈り続けて治るものではありません。

間違った知識による健康情報をひとつずつ潰すように正しい情報に書き換えていきます。二択形式でクイズを解いているように楽しく健康情報が学べます。