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速読よりも熟読を、良書よりも悪書を、新刊よりも古典を…「知識の最大化」を人生のテーマを掲げ、毎日10~20冊の本を読む、著者の読み方を徹底解説!本書のテクニックを学べば、モチベーション、集中力、記憶力、理解力、アウトプット力…、いつもの読書の質が上がります!

人生を変える一冊に出会う確率を上げる

結論から言うと、本から得た知識をアウトプットできるかどうかは、1つ目の「本を読む準備」をしているかどうかで7割決まります。 なぜなら、ほとんどの人が本を読むのに準備が必要だということを知らないからです。  たとえば、なんとなく本を手に取り、最初から読むものだと思ってページをめくり、進めていく人と、「なぜ、自分はこの本を読もうと思ったのか」「その本からどんな知識を得たいと考えているのか」 という目的を明確にしている人とでは、読書体験が異なります。 「そんなこと当たり前だ」と思われたかもしれません。しかし、それを実践しているか、実践していないかでは、「差」が生じます。  大切なのは、 このサイクルを知り、本の読み方・使い方を行動に移すこと です。  それを継続していけば、人生を大きく変える1冊に出会う確率が劇的に上がります。

僕は本を選ぶときほぼタイトルだけで決めてしまうので、直観が外れると外れをつかまされることも多い。本を読む準備がきちんとできていなかったのだと思い知らされた。それができるようになると、数ある本の中からあたりを引く能力も鍛えられるのかなと。

知りたい内容の章からページを開く

読書そのものに苦手意識がある人は、第1章から順番に。苦手意識はないけれど、「1冊の本を読み切ることができない」と悩んでいる人は第2章から。本の内容を今以上に自分のものにしたいと願っている人は第3章から。読んだ本を仕事や生活に役立てる方法を知りたい人は、第4章から。こんなふうに読みたい章から先に読み始めるのも、本書で解説する手法の1つです。小説やマンガのようにストーリーを楽しむジャンルは別ですが、本は最初のページから最後のページまでじっくりと読まなければいけないわけではありません。 重要なのは、あなたが読書の前に「得たい知識」を明らかにすることです。自分の何かを変えたい、変わりたい、変わらなくちゃいけないという気持ちになったとき、人は本に手を伸ばします。そして、人間は変わらなくてはいけない理由がないと変わることができません。つまり、どのジャンルの本であれ、「これを読もう」と思い立つということは、あなたの心が変化を求めているサインです。

僕は一章からきちんと順番に読む派だが、章によっては一気に読み飛ばすことも。章ごとの小見出しがあまり興味を引くものでなかった場合などがそれだ。そうしていくと一日一冊だった読書量の限界が倍に変わる変化が。読むに値のしないような書籍と長い時間付き合う必要はないのでどんどん読み飛ばしていきましょう。もちろん、読むに値するかどうかは読み手次第なので、自分に有益な情報を得られない部分は読み飛ばしてもOKというぐらいの軽い気持ちで読めば、退屈な文章を読まなくてもすみます。

分厚くて難解な本もスラスラ読める

自分の欲求に素直なメンタルマップができあがると、それは読み進めるのが苦しくなったとき、読む意欲を取り戻す助けとなってくれます。この本を読むと、「こんなメリットがある」「こんな学びが期待できる」「こんなふうに自分を変えていくことができるかも」 と、集中力が途切れるたびにメンタルマップで本を読む意義と自分が興味を持った理由を再確認することができるのです。 「目次」以外にも、アマゾンのレビューや自分に合った書評家のコメントも、メンタルマップを書き出す際の参考になるでしょう。ちなみに、 私は単語帳などに使う大きめのインデックスカード(読む本の半分以上の大きさ) でメンタルマップを作り、読んでいる本に挟んでいます。その表に、本から自分が学びたいと思うこと、そのジャンルについて興味を持っていることなどを3つに絞り、書き込みます。その後、裏面にこの本を読むことが自分にとってなぜ重要なのか、その理由を箇条書きで思いつくまま、書き出します。つまり、「3つの目的+読む理由の羅列」 が並んだメンタルマップを栞として使っているわけです。そして、本を閉じるとき、再び開くとき、必ずインデックスカードの表と裏を読みます。すると、読み進めるのがしんどい専門書でも、挫折せずに必要な部分を読み終えることができます。

専門書的な書籍になると難解な文章のオンパレードということも。そんな時にもめげずに読み進められるのがこのメンタルマップ。「こんなメリットがある」「こんな学びが期待できる」「こんなふうに自分を変えていくことができるかも」 これを常に頭に入れておけば、難解な書籍も苦にならない。

本との付き合い方を改めて再発見できる書籍。自分の自己流で読んでいると他の人がどのようにして本と向き合っているかは気になるもの。多くの書籍を読む著者の読書方法が学べる貴重な一冊。