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アイディアを出せる人材だけが、これからの社会で生き残る!AIに負けないための「知的創造力」の磨き方
様々な仕事が「AI」に代替されつつある現在。自分の仕事も奪われるのではないかと、不安な人も多いはず。しかし、これまで圧倒的な量の知的生産を行なってきた著者は、「今ほどアイディアの価値が高まっている時代はない」と述べ、ある意味では、大きなチャンスでもあると言う。そこで本書では、そんな著者が明かす「AI時代の『超』発想法」を、原理原則から最新のノウハウにいたるまで、徹底的に解説する。具体的には、「不変の発想5法則」や、スマートフォンを用いた「超」メモ帳など、センスがなくてもアイディアがひらめく思考のヒントや発想術を紹介。

発想はどのように行われるか

創造的な活動においては、あらゆる可能な組み合わせの全てを取り上げていちいち考慮するのではなく、無意味な組み合わせを最初から排除しています。この判断を支配しているのは、「直感」と言えますし、「審美的感情」とも表現できるものです。

重要な科学的発見の多くは、偶然のきっかけで得られたように見えます。しかし、それに先だって、発見者が「考え続けていた」ことが重要です。これが潜在的な意識の活動を始動し、そこで発想がおこなわれていたのです。したがって、発見のプロセスを没頭期、潜伏期、啓示期に分けて捉えることができます。

常に何かを生み出そうとアンテナを張っていると、思わぬところからその答えを得ることが可能に。「準備はできているか?」という問いに答えられるだけの準備が必要。あなたの審美眼にかなう事象を見つけるためには、常に問題に対して考え続けることが重要ということです。

どうすればアイディアを生み出せるか

発想の方法は、数学の授業などですでに訓練されています。

過去に用いて成功したモデルを新しい問題に応用する「創造的剽窃行為」が、数学や物理学の基本的な方法です。発想にあたっても、この方法が最も強力です。

現実を抽象化した「モデル」は、多くの学問分野で基本的な働きをします。結論へのジャンプを可能にするという意味で、発想においても重要です。IT関連のビジネスでは、「ビジネスモデル」が重要な役割を果たします。

逆向きに考えたり、図を用いたりすることも、発想に役立ちます。

子供は、遊びを通じて発想の訓練をしています。この意味で、遊びは発想の準備段階です。しかし、現代の日本では、遊びの環境が失われています。

僕が小学校高学年になった頃からテレビゲームが流行し始めました。それより前はただ遊ぶにしても色々工夫して新たな遊びを考えだして、皆で遊ぶのが日常でしたが、ゲーム機の進出で大きく時代が変わったように思います。学校では人気のゲームの話で持ちきりになり、友達の家に行ってもかつての遊びがテレビゲームに徐々にシフトしていきました。僕自身ゲームと密接に関わり合いながら成長したのですが最近ではゲームから遠ざかっています。動画や音楽もただ受動的に楽しむだけではなく、能動的に楽しむように。CMで使われているこの映像のこの効果はどうやって作られているのかとかを学ぶと、改めてクリエーターの方々の凄さがわかったりします。仕事ですので納期があります。僕のように趣味でやっているだけだと時間さえかければそれなりのものが作れますが、仕事にするとなると最新の映像効果をカッコよく使って映像製作しなくてはなりませんし、スポンサーに配慮して構成を考えなくてはならなかったりと制約がかかったりもします。発想を仕事レベルまで引き上げるのはかなりの労力がいるかと思います。

発想のために考え続ける

発想のためには、仕事に現役であり続け、考え続けることが必要です。このためには、とにかく仕事を始めることが必要です。

仕事の合間に歩くと、アイディアの啓示を受けることが多くあります。昔から大学の周辺には、歩くのに適した場所がありました。

発想のためには、集中できる環境を作る必要があります。テレビやゲームは、人々を受動的にし、積極的な思考力を奪ってしまうので、発想の敵です。

集中できる環境は大事。最近ではスマホの通知機能など集中を妨げる様々な要素があります。僕は基本的に邪魔されたくない時というか基本的にスマホをおやすみモードにしてしまいます。通知が来ても対応できる余裕があるときだけ、おやすみモードを解除するような使い方です。それとは別にAppleWatchで深呼吸や立ち上がって運動を促すような通知はオンにしています。はじめのうちは鬱陶しかったのですが、立ち上がってストレッチをしたり深呼吸したりするのは意外と具合がいいので、試してみることをお勧めします。

アイディアを次々生み出す5つの法則を披露。AI時代と言われて久しい現在、これから先も求められる人材でいるために「超」発想法で無尽蔵にアイディアを生み出しましょう!