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生まれてから今日までの時間を、振りかえってみて下さい。早かったと感じますか?それとも長かったですか?時間が激流と化す現代社会でも、最高に充実した時間はゆっくりと流れるものです。本書では「人生に『目標』は本当に必要なのだろうか」「大人も子供ももっと『退屈』な時間を持とう」など、ゆったりと楽しい人生を送るヒントを紹介します。忙しいあなたに贈りたい一冊。

人生に「目標」は本当に必要なのだろうか

作家の三島由紀夫はこういっている。「空虚な目標であれ、目標を目指して努力する過程にしか、人間の幸福は存在しない」。ギリシャの賢人タレースは弟子から「人生最大の喜びは何か」と問われて「目標を決め、その実現へ向かって努力することだ」と答えている。成功者などにその秘訣を聞くと「目標の設定」と答える人が多いし、高度成長以後の日本がだめになった理由も「欧米に追いつき追い越せできて、それが達成できたとたん、目標を見失ってしまったからだ」といった言い方がよくされる。どちらを向いても「目標、目標」である。だが、実際はどうなのか。きちんとした目標など持たなかったのに、そこそこうまくいった人生もあるのではないか。「まさか、自分の人生がこんなふうに展開するとは思わなかった。きっと運に恵まれたんだ」と振り返られるような人生である。確固たる人生の目標を持って生き、それを達成した人間よりも、個々の場面では一生懸命にやったにしろ、とくに目標のようなものを持たないで、それなりに充実した人生を手に入れた人のほうが実際は多いのではないだろうか。だとすれば、そう「目標、目標」といわなくてもいいような気がする。ナポレオンは人類史上、希にみる成功者の一人に数えてよいと思うが、彼が初めから「皇帝」を目指していたとは思えない。

目の前のことに真摯に取り組んでいたら、いつの間にか高みに登っていたという例はいくつもある。集中といった点ではそれもあるだろうが、やはり凡人には目標はあった方が成果が出やすいだろう。目の前の目標が達成された時の充実感は次に進む時のエネルギーとなる。しかし、目標を達成した途端進むべき道を見失うというデメリットもある。目標は常時決め直し達成したらすぐに次の目標設定をすることをお勧めする。ビル・ゲイツだって最初から世界一の富豪になるなんて目標を持っていたわけではなく、パソコンオタクだった。しかしそのオタクっぷりが半端なかったわけだ。

屈託なくラテン型で生きてみないか

「年収三〇〇万円でも立派に暮らせる」ことを提唱している森永さんお勧めのライフスタイルの趣旨を紹介してみよう。 年収が減ってもくよくよしない――自分だけじゃないし、悩んだって上がるわけじゃない。小遣い足りなきゃ家で寝てればいい。 有給休暇は目いっぱい取る――権利だから遠慮することはない。会社からにらまれたら……なんて考えるな。にらまれなくてもリストラされるときはされる。 マイホームは無理して買わない――もう値上がりは見込めない。住むだけなのだから、借金して買うより借家にして、貯金したほうがいい。「いまを楽しむクセ」をつける――子供の頃、何もなくても遊びに熱中し、それなりに楽しかったはず。人間はホモルーデンス(遊ぶ人)なのだ。その気になればサラリーマンだって、立派にラテン型で生きられる。

最近ミニマリストという生活様式で生きる人が増えているようです。僕は欲望の塊なので、お金はあればあっただけ良いと思う人です。しかし現状を考えるとミニマリストのような節制した生き方しなきゃいけないんだよな。新しいガジェットが出るとついつい欲しくなってしまう癖を直さねば。と言いつつ今日もまたAmazonを巡回する僕。

ゆったり生きるにはどうすればいい?

人生の健康法を考えるとき、どんな境遇の人でも実行可能な、すごくよい方法が一つある。作家の童門冬二さんによれば、それは「朝起きたら、その日やるべきことのプライオリティー(優先順位)を決める」ことである。寝ているとき以外の人間は「何か」をしている。人生の一日とは「何か」の集積であるわけだが、その中身は一様ではない。性質に従って分類すれば、次の五つくらいに分けられる。 絶対にやらなければならないこと。 やったほうがいいこと。 やってもやらなくてもいいこと。 やらないほうがいいこと。 絶対にやってはいけないこと。優先順位をつけるのはについてである。とにかく絶対にやらなければならないことはさっさと片づけてしまうに限る。むろん一日で片づかないこともあるが、何がなんでもこなさなければならない。それさえすめば、あとは自分の時間である。この時間は ~ のことをすればいい。まあ、できれば とくらいにとどめておくほうがいいが、人間はやもやりたいものだ。いけないとわかっていても、ついつい手を出してしまう。それで人生を狂わせる人がいるが、 をきちんとこなしてからなら、少なくとも からの悪影響はかなり軽減されるだろう。人間のすることに、そう大きな違いがあるわけではない。それなのに生き方に余裕のある人と、あくせくしなければならない人の差が出てくるのは、ひとえに への対処の仕方にかかっているのだ。

優先順位をつけるほど日々のタスクがない、無職の宿命か!?僕の毎日はブログ執筆とSNS、Amazonでなんか面白い本ないかなと巡回、それと筋トレぐらいしかやることがない。それでも読書やなんかで一日すぐにたってしまいます。僕はすでにゆっくり流れる時間を過ごしているのかも。