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もっと早く、自分が内向型だと知っていたら。もっと早く、内向型の強みを理解できていたら。私は10年かかりました。正直少し悔しいですが、それでも「内向型を直さず活かす」と決めて自分と向き合うことができて本当によかったです。もし内向型だと知って受け入れていなかったら、今の生活を叶えられていません。

・音や人の気配が気になって集中できないタイプなので、静かな自宅をオフィスに
・人疲れや移動疲れを和らげるために、仕事をオンライン中心にできるように仕組みを変える
・先頭を切って大人数をまとめるのが苦手なので、講師の仕事は少人数制にこだわる
・喋るのが苦手な分、SNSやブログを書いて文章で伝える
・人混みがしんどくて自然が身近にあるところに住みたくなって、夫婦ふたりで東京から福岡に移住

外向的にならなきゃ。周りの人みたいにできるようにならなきゃ。その呪縛から自分を解放させてあげられた今、「仕事が楽しい!」とやっと胸を張って言えます。

内向型は生まれ持ったクセのひとつ

内向型を最初に提唱したのは、心理学者のカールユングという人です。1921年に出版した『心理学的類型』で、性格分類のひとつとして書かれました。当時は科学的根拠がない性格診断テストだったのですが、後に内向型と外向型の研究がされるようになり、内向型と外向型では脳や遺伝子に違いがあることが少しずつわかってきています。そのため、内向性はある程度生まれ持った「先天的な特性」だと言われています。(今でも研究は盛んに行われているようです。英語の論文を読める人いたら、ぜひ翻訳して教えてください…!) 一方で、その人が内向型か外向型かは白黒はっきり決められるものではなく、内向度は年齢や環境や経験によって変化するものとも考えられています。私も内向型ですが、そう言われてみれば大学時代はかなり外向的だったんですよね。授業以外の時間はサークルやバイトや旅行に充てて、誰かと行動することがほとんど。今ではまったく信じられませんが、家にいる時間をできるだけ減らして予定を詰め込んで忙しく過ごしていました。私のように、みなさんにも内向度の変化があるかもしれません。過去のアルバムや手帳を引っ張り出して、自分の「内向度年表」をつくってみるとおもしろいですよ。そのとき自分が大切にしていたことや行動のクセがわかると思います。

僕も基本内向型なのですが学生時代は引きこもったりせず結構アクティブに動き回っていたし、新しいコミュニティにも勇気を持って飛び込む気概がありました。歳をとって統合失調症にかかるなどして劣等感からか、次第に内向的な一面が表面化してきてすっかり引きこもりに。元々は内向的だったのに無理していたのですね。今の生活の方が無理がなくなっているようです。学生時代は学生時代で楽しかったのですが。

内向型に組織が合わない3つの理由

【内向型に組織が合わない理由 1】環境  例えば…

・周りの人の動きが気になってオフィスで集中できない

・作業中に突然話しかけられると動揺する

・電話の受信音や他人の話し声にストレスを感じる

・混雑時の電車通勤は刺激が多すぎて疲れる

【内向型に組織が合わない理由 2】人付き合い  例えば…

・仕事の合い間の上司や部下との雑談

・ランチタイムも同僚と一緒に過ごさなければいけない

・社内イベントや飲み会

【内向型に組織が合わない理由 3】外向性優位  例えば…

・会議などで即答を求められる

・誰とでも仲良くなれる社交性が必須

・積極的な発言が評価されやすい

組織で働く場合、内向型の私たちが集中して仕事するのに必要な静かな空間を確保するのが難しく、ひとりの時間も十分に取れません。職種にもよりますが、多くの会社は社員に外向性を求めることが多いので、内向型には辛く不利な状況です。外向的になれない自分はダメだと劣等感を感じてしまうのも無理はありません。

内向型が組織で働く上でのデメリットを紹介。内向型は人間の進化と生存戦略から一定数いるので、そういった人たちが生きづらさを感じるわけです。

内向型を活かす働き方4つの要素

内向型を活かす働き方は、次の 4 つの要素から成り立っています。

「好きなこと」=興味がある

「得意なこと」=内向型の強みを活かせる

「役に立ちたいこと」=伝えたい・教えたい・助けたい

「求められること」=必要とする人がいる

4 つすべてがきれいに重なる仕事が理想的ですが、最初からそれを狙っていくのは難しいので、まずは 3 つの要素が重なる仕事を探していきます。「求められること」とは、ビジネス用語で言う「ニーズ」。似た仕事をしている人がいるかどうか調べたり、マーケティングの知識がある人からアドバイスをもらって、悩んでいる人の役に立てるかどうかを検討していきます。ニーズがあるものをやみくもに探すより、「好きなこと」か「得意なこと」の中で需要がある中身に絞っていきながら、誰かの役に立ちたいと思える仕事を見つける方が効率的です。

組織でうまく立ち回っていくにはこのようなことが大事。組織の中でも内向型が活躍できる仕事はあります。部下を持ったなら、上記にようなことに目を配り、内向型人間を生かす方策が必要です。

内向型を生かす仕事の選び方が5ステップで紹介。「もう内向型は組織で働かなくていい」という刺激的な題名だが、フリーランスや起業をすすめてくるものでは無いのでご安心を。