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「鶏の唐揚げ」を食べても、10カ月で20kgやせた女性。「目標体重」よりも、ダイエットの先にある「なりたい自分」を意識する。食事では「副菜」を一品足して、食べる順番を変える。流行りの「○○だけダイエット」の落とし穴…。ダイエットの「新常識」が満載。『なぜ一流の男の腹は出ていないのか』の著者が初めて女性読者に贈る、世界一ゆる~いダイエット法!

「我慢しない、無理しない」癒しのダイエット

私の伝えるダイエットは「好きなものはやめずにやせる」というポリシーです。だから「菓子パンをやめずにやせる」ということを第一目標にダイエットを実践する方法をアドバイスしました。具体的には、この方の場合、これまでは「菓子パンが大好きだからたくさん食べないと満足できない」と思っていました。たくさん買いたいので、スーパーなどで安売りしている菓子パンを一日に四~五個買って食べていたのです。そこで私は、「スーパーの安いパンでなく、焼きたての手作りパン屋さんであなたが一番食べたいと思うものを一個選んで食べてください。カロリーや糖質の量なども気にしないでください。必ず一番食べたいものを選んでください」とアドバイスしました。つまり、一日四~五個食べていたものを一日一個にした代わりに、上質なもの・一番食べたいものを、その日一日ダイエットを頑張ったご褒美に食べる、という形にしたのです。その結果、一日一個のご褒美パンを継続していくことで、今日も美味しいパンが食べられるという安心感から、ストレスを全く感じずにダイエットすることができました。そして、やがてパンに対する執着が消えていき、二日に一回で満足できるようになり、やがて一週間に一個でよくなりました。こうして二カ月、三カ月経ち、気がついたら五㎏やせていました。パンはダイエットの障害から、ダイエットの味方に変わったのです。しかも、今でも彼女は大好きなパンを週に一回「ダイエットの休日」として楽しみながら、スリムな体型を維持し、ダイエット生活を楽しんでいます。

ダイエットで重要になってくるのが食べる量。なので、量を減らす代わりに上質なものを食べると言うのは理にかなっている。美味しいものを食べたと言う満足感がお腹の具合に勝ると言うことだ。最初のうちはもうちょっと食べたいと思うだろうが、日を重ねて行くと苦ではなくなるはず。大好きなものを我慢するのではなく置き換えることでダイエットにつなげる方法は他にもある。白米を玄米に変えるとか、置き換えるものはネットでググればいくらでも出てくるので探求してみるのもいいだろう。こうした情報を調べているとダイエットも楽しくなっていくことだろう。

「痩せなきゃいけない」がダイエット失敗の元

「食べてはいけない」と考えることそのものが、「食べること」への関心を高め、食べたいと思うことにつながってしまうのです。これを避けるにはどうすればいいでしょうか?答えは「視点をダイエットからそらす」 ことです。例えば、「ダイエットのために歩かなければ」と思うと、一歩歩くたびに「これでやせるかな?」と気になってしまいます。しかし、もちろんそう短期間に成果が出るものではないため、体重もなかなか減りません。しかし、歩くことへの視点を変えて、「きれいな景色が見たい」「今日は天気もいいし美味しい空気をたくさん吸おう」と考えれば、同じウォーキングでも「やせたかな?」と考えなくなります。 「いい天気と美味しい空気の中でたっぷり歩いて楽しかった」と考えれば、歩くことそのものを楽しめるし、たとえ体重が減っていなくても、継続するモチベーションも生まれます。

とにかくダイエットは継続が大事。目標体重まで到達した後も継続して続けることをお勧めします。よくいるのが、目標達成した後、ご褒美として今までせっかく我慢してきたものをどか食いしてしまう人。これではリバウンドしてしまいます。せっかくついた、運動の習慣もやめてしまうと筋肉量が落ちて、結果代謝が下がり、またしばらく経つとリバウンドしてしまいます。ダイエットによってつけた新たな運動習慣はやめることの無いように。

「挫折しないダイエット法」は日常生活の中にある

ダイエットは、「イベント」ではなく「生活習慣」です。一生継続できる方法でなければ、やめた時点でリバウンドするので、実践する意味がありません。「一生続けられるダイエット法」、これがダイエット法を決める上での判断基準になります。無理な食事制限や激しい運動は、あなたの日常生活にはマッチしません。そんな無理なダイエットを行わなくても、日常生活の中で実践できるダイエット法はたくさんあります。

ダイエットを日常生活に落とし込めれば、その時点でダイエットは成功したようなもの。停滞期に入ってもその身についた習慣を手放すことなく継続しましょう。

ダイエットを修行のような形で禁欲にするのではなく、程よく甘やかして続けられるようにした方が長く続く。そんなダイエット法に関する書籍。我慢しないダイエットで、今度こそ続けましょう。