book01278
「金持ちになる方法」は、たくさん存在する。でも、ただ「金持ちになろう」と思ったら、君は絶対に自由にはなれない!これからを生きるための珠玉のビジネスアイディアの数々と、人生の本質を射抜いた読者との対話、さらに縁の深い西村博之氏、夏野剛氏、藤澤数希氏、船曳建夫氏からの寄稿により、お金・仕事・生き方に対して多角的に迫った、ホリエモン入門に最適の一冊。「アップデート版」刊行にあたっては、内容に大幅な増補改訂を行った上、最終章「生き残るのは、変わり続けること」を新規収録した。

1980年以降に生まれた君へ

今、音楽はヒットチャート主体で聴かれているらしい。しかし、テレビの音楽番組の視聴率もどんどん下がってきているし、ラジオも聴かれなくなっている。音楽雑誌なんかは、壊滅状態だ。このような状況から、すでにファンとなっているアーティストの曲は聴き続けるだろうけど、新しい楽曲に触れる機会というのが極端に減っている。フェスや対バンくらいのタイミングしかないだろう。そんな時代の流れを考えると、そろそろスマホ向けに音楽レコメンデーションエンジン(※1) が乗っかっても良いころではないだろうか。以前『iTunes Ping』なんてサービスもあったけど、やはりソーシャルとの連携がイマイチだったり、当時はスマホの普及率も高くなかったので、あえなく撤退してしまったが、今こそやるべきビジネスモデルな気がする。DJや有名ミュージシャンがレコメンドする新しい音楽のつながりをプレイリスト化して多くの人が体験できるようになれば、ヒットアプリになるような気がする。私もやってみようと思っていたり‥‥。

『iTunes Ping』懐かしい!そういやサービス開始から対して盛り上がることもなく消えていったサービスだよな。ちょっと時期が違っていたらもっと利用者が増えたかもしれないがどうだろう。スマホ全盛の今なら他のSNSと連携したりして利用者を増やせそうだが‥‥。

香りをダウンロード

インクジェットプリンタのように数種類の香料をセットして匂いを発生させる装置はすでに存在している。そこで思いついたのが、香水に特化した形でドングル(※3) のようなものをスマートフォンにくっつけ、専用アプリから香りデータをダウンロードし、毎日違った香りを楽しめるような機器。これはかなり面白いのではないか。いろいろなブランドとタイアップをすることで、流行りの香水の1日サンプリングが行えたりするシステムなども面白い。香水もいちいち店で買う時代ではなく、ネットでダウンロードできるのが当たり前の時代が来そう。香水ブレンドカートリッジを定期的にチャージすることで大抵の香りに対応できるようにすれば、ビジネスモデルとしても発展させられる。

香水愛用者としてはぜひ実現してほしいサービスだ。JO MALONE LONDONのフレグランス コンバイニング™️みたく様々な香りを楽しむことができるし、自分だけの特別な香りを作り出すことが安価でできるようになれば嬉しい限りだ。

ネット社会の向かう未来

モバイルSNSの基本的な収入の柱は、有料アイテムや広告収入となっている。そして、主なユーザー層は携帯の支払い料金と一緒に有料アイテムの代金を簡単に支払えるからと、パチンコなどの代わりにソーシャルゲームをやっている層である。実は、ここに勝機があると思う。パチンコユーザーのもう一つの流出先はFXだ。レバレッジ規制(※ 14) や預かり金の保護の厳格化などで勢いが弱まると思われていたが、予想以上に勢いが収まらないのである。ただFXは普及したとはいえ、ユーザーの参加障壁はそれなりに高いものがある。その障壁を下げるのがバーチャルFXだ。ゲーム感覚で、為替取引を覚えて感覚を掴んだら、実際に保証金を納めて取引開始に持っていく。これをソーシャルゲームでわかりやすく誘導したらどうだろうか?教育的なものにしてもいいし、エンタメ性を強調してもよい。モバイル対応しているFX業者にアフィリエイトで誘導して、収益を得るのもいいだろう。

ギャンブル性の高いFXなどにパチンコユーザーなどが流れている昨今、FXもエンタメの一つと捉えれば少しぐらいスってもFXから遠ざかることはないだろう。カモが増える分業界は潤うのだ。パチンコからのユーザーの移動先といえばソーシャルゲームもあげられる。ガンガン課金してくれるこういった層の客がいないとアプリ開発業者が潤うことはないだろう。ソーシャルゲームの特徴として、終わりがないということ。昔ながらのゲームであれば、ゲームクリアを目指してプレイしていくわけだが、ソーシャルゲームは開発者が新たなクエストを投入し続けることで終わり(ゲームクリア)がなく永遠と続くのだ。それを知っていながらヤメられない人が意外と多い。

堀江氏に寄せられた質問に答えていきながら、現在のビジネスに関することを掘り下げていく。アイディアは豊富で無尽蔵な彼だから信者も多い。お金持ちになりたい人は多いが、アイディアがないとか、資金がないとか理由をつけて前進しないのは勿体無いという論調である。そもそもなぜ金持ちになりたいかがはっきりしていない人に読んでほしい書籍。