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「手帳に書けばすべてうまくいく」といったキャッチコピーをよく聞きますが、現実はなかなかそううまくはいきません。自分に合った手帳・記録のしかたを探し求めると同時に、自分が理想とする暮らしに近づくように、暮らし方・時間の使い方そのものを改善していくことも必要です。本書では、これまで私が試行錯誤してきた「くふう」と「ノート」についてご紹介します。特に私のような注意散漫で忘れっぽい人に、少しでもお役にたつことがあればいいなと思っています。

今の手帳にたどり着くまで

なんでも書き込む手帳のメリット 普通のスケジュール帳だと、1日に書ける量、書くスペースは限定されています。 メモするときに、「今思いついたこれを手帳に書くべきか、それともメモ帳に書き留めるか、手帳に書くならどの部分に書けばいいか、分量は多すぎないか」というような判断が必要になってきます。 わずかなことですが、この書く内容を制限される感覚が、少しずつ少しずつ手帳の存在を私から遠ざけていっていたように思います。 思いついたこと、タスク、なんでも時系列で1冊のノートに投げ込んでおいて、インデックスなど検索を可能にする要素も加えたノート術に慣れてくると、「 記録する⇔見返す」のよい循環ができてきて、手帳をつねに携帯する習慣が身についていきました。ノートに書き出すことで、「ごちゃごちゃな頭の中」も、少しずつ解消されてきています。 そしてBullet Journalへ 2014年にBullet Journal( bulletjournal.com )と出会います。 Bullet Journalとは、Ryder Carroll氏により開発された、箇条書きによって日々をマネジメントする手帳術です。 それ以来、チェックリストとKeyを活用して、ノートによるタスク管理をしていますが、こうして昔のノートを見ていると、今自分が利用している要素は、Bullet Journalを知る前からすでに自分のノートの中にあったのだと気づきます。 どんな情報でも時系列で1冊のノートに書いていって、INDEXやタブ・ページ番号を使って検索性を上げるのは、モレスキン関連で知った堀正岳氏の本や「ユビキタス・キャプチャ」関連のweb記事で知りましたし、 『モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方』 堀 正岳,中牟田 洋子 ダイヤモンド社 「1冊のノート」シリーズも読んで参考にしていました。

僕は日付の入った一般的な手帳だと、日々のメモなどが少なくスッカスカな状態になってしまうので、モレスキンのノートに自分で日付をふって、運用しています。こうすると、一年で使い切れなかった白紙のページも翌年以降有効利用できます。Bullet Journal的なことにも挑戦しましたが、なにせ暇人なもので、そうそう日々のタスクなんかない。それでも無理やり記録するようにしていて、Evernoteとともに情報の集積所と化しています。

どんなことを箇条書きにするか

どんなことを箇条書きにするか 何を書くかというと、とにかくなんでも、です。 私の場合、最初は買い物リストがメインでした。 いろんなことで頭がいっぱいで、買い物に行かなきゃ!と出かけても、いざお店に着いたら何を買えばいいのか忘れていて、何度もスーパーに足を運ばなければらならない、ということがしょっちゅうでしたが、ノートに買い物リストを書いておくことで買い忘れの数が減り、ストレスもかなり軽減されました。 スーパーで買うもの以外にも、でかけたときにしなければいけないこと、本屋で見つけた読みたい本、やりたいこと、先送りしていた家事タスクなど、なんでもチェックリストにしています。ブログのアイデアに関するメモも多いです。 思い浮かんだことをなんでも書き込みます。記録しておくと、いろんなことをすべて覚えておく必要がなくなるので、頭が少しすっきりします。思い出したいときはノートを開くだけでいいのです。やること・起きたことだけでなく、そのときの感情も一緒に書いておくと、あとから見返した時にいろいろな発見があります。

僕もほぼ買い物日記と化しています。そのほかは読んだ本の記録や体重、インスタのフォロワー数の推移など。暇なときは商品の写真をシール紙にプリントして貼り付けたりしています。洋服を買った時などは、どの既存の服と合わせようとして買ったのかなどもわかるように記録しています。ちょっとしたことですが、これ何に合わせて買ったんだっけ?とならないための術です。

気付いたことをなんでもノートに記録していくと、ごちゃごちゃだった頭の中が整理できます。ちょっとした工夫でノート(手帳)が一気に手放せないツールとなることでしょう。僕は便利なEvernoteとの併用で文字を書く機会を減らさないよう心がけています。