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歯科業界が隠してきたタブーをすべて書く!

日本人の歯をダメにした正体は、歯科治療だった――

・虫歯を再発させる“手抜き”の「銀歯」の存在
・歯を削り、抜くことを当然と考える歯医者たち
・歯周病治療を受けているのに歯を失ってしまうワケ
・危ないインプラント手術の現場に潜入
・「感染予防」実施率5割!歯医者の危険な実態

歯を失う連鎖は、「銀歯」から始まっていた――健全な歯まで削り込んで、手抜き銀歯を被せ、歯周病を放置。さらには、歯を抜いてインプラント。「患者の歯を守る」よりも「歯医者の都合」を優先した治療が横行している!では、いい歯医者と悪徳歯医者をどう見分けるのか? 患者はどうすれば自分の歯を守れるのか? 100人以上の歯医者、歯科衛生士、歯科技工士に取材を重ねた著者がレポートする。

日本人のデンタルIQは低い

  • 銀歯の大半で、数年のうちに虫歯が再発している
  • 健全な部分まで削り、歯の寿命を縮めている
  • 「予防歯科」が増えているのは〝経営のため〟
  • 歯周病が治らないのは〝手抜き〟が原因
  • 日本式の歯磨きは、虫歯や歯周病を予防できない
  •  初期虫歯は、削らずに、治癒するのを待つ
  • 五割の歯医者が基本的な感染予防をしていない
  • 抜く必要のない歯を抜いてインプラントに誘導している歯医者もいる

ここにあげた項目は歯科関係者なら誰でも知っている事実だそうだ。「日本人のデンタルIQは低い」と嘆く歯科医も多いが、専門的な情報を持った歯医者側が〝伝える責務〟を果たしてきたかというと甚だ疑問だ。知らずに抜いてしまった歯も中にはあったのではないか?僕の通っている歯医者は良心的なので歯周病と虫歯で痛んだ歯と歯茎に問題がある歯もできる限り抜かないで様子を見ましょうという治療方針で治療してくれたので、今の所歯を抜くに至ってはいない。半年に一度経過を見るのと同時に歯石や歯茎のケアのため通っているが、もっと短いスパンで通った方が良いそうだ。

歯を失う連鎖

「虫歯発生」→「歯を削り、銀歯を詰める(インレー、またはアンレー)」→「虫歯の再発」→「歯を削り、大きな銀歯を被せる(クラウン)」→「虫歯の再発」→「神経を抜く、金属製のコア(土台)を入れて、大きな銀歯を被せる(クラウン)」→「金属コアで歯根が割れてしまう」→「抜歯」

僕は10年ぐらい前までは歯医者が嫌いでほとんど歯医者には行かず、痛くなってから初めて受診するような人間だった。そのせいもあって治療を受けに行った際は神経を抜かなければならないくらいの重症となることもしばしば。近所(徒歩1分)に信頼できる歯科医が開業したこともあり、それからはケアをちゃんとするようになった。歯周病がひどくこのままだと歯茎を切開する手術が必要と言われ、焦ったのがはじめの一歩。一番下がった歯茎のところは歯間ブラシに洗口液をつけて貫通させてケアするように。その甲斐あってか今の所抜歯には至っていない。

歯は、老化で抜けるのではない。プラークの中にある細菌に感染して虫歯や歯周病になり歯が抜けます。原因は感染症なので、日頃の歯ブラシによるブラッシングに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシなどによるケアも行った方が良いでしょう。日本ではいまだに、歯医者に行くと「歯を磨きましょう」と言われるが、デンタルフロスまで指導してくれる歯科医はまだまだ少ないそうだ。予防歯科先進国ではまずデンタルフロスだという。こうしたセルフケアを行えば抜歯に至るような重症は回避できるとも言えそうだ。

アメリカでは〝フロス・オア・ダイ〟というキャンペーンが行われるほど。虫歯や歯周病の原因のデンタルプラークは、歯と歯の間、歯肉との境目などに付着しています。これは歯ブラシだけではまず取れません。ぜひデンタルフロスを使ってください。歯科医の指導が受けられない場合でもネットで検索すればやり方などはいくらでも出てきます。

神経はむやみに抜かない

患者の基礎知識として、知覚過敏などで安易に神経を抜くという選択は、歯の寿命を縮めることを、ぜひ覚えていただきたい。また、神経を抜くと痛みを感じないので、虫歯が再発しても気づかず、抜歯が避けられないまでに進行することも多い。やむを得ず神経を抜いたとしても、歯を延命させる最後の手段として「根管治療」がある。分かりやすく「歯の根の治療」という歯医者もいる。

「根管治療」は歯根の中心部を通る、直径約〇・三ミリの根管から、感染した歯髄と内壁の組織を除去、消毒した後に充填材を詰める。極めて難度の高い治療だそうだ。僕がこの根管治療を行った際は一度では終わらず何回かに分けて治療のため歯科医に通ったがきちんと治療できる技術を持った歯科医に出会えてよかった。

歯科治療における間違った知識や知っておきたい歯科治療の知識がこれからのあなたの歯を守ります。抜歯を勧め、インプラントに誘導しようとする歯科などとは縁を切り、きちんと治療、予防歯科に関する知識を与えてくれる歯科医を見つけましょう。