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「頑張っているのに、なぜか毎日が楽しくない……」「将来のことを、自分の頭でしっかり考えるにはどうすればいいのか……」そんなこと思い、日々モヤモヤしているあなたにおススメです!「ひとりぼっち」でいい。そう思うだけで人生はここまで変わる!たったひとりから始める超シンプルな45の自己変革術。

SNSの功罪

僕たちは、スマホやSNSのおかげで、いつでも、たくさんの人とつながることができる。だが、その結果として、「人間関係が人生のすべて」になってしまい、ふとしたときに虚しさを感じてしまうという人は、かなり多い。

多くの人と繋がることにより、一時的に寂しさを紛らわせることは可能だが、空虚な気持ちはまるで消えない。それを埋めるかのごとくまたSNSで繋がりを求めてしまう。このような負のサイクルが起こるのがSNSの欠点だろう。ググるのと一緒で、ハッシュタグで検索するツールとして利用したり、ゆるい繋がりを一定距離を置いて利用するのが賢い方法かもしれない。

誰だって自分中心だ

「アメリカ・ファースト!」と連呼したのは、アメリカ大統領のドナルド・トランプだった。彼を支持するかどうかは別として、日本では、「ジブン・ファースト」ではない人があまりに多い。他人の立場で考えることも、期待に応えようとすることも確かに重要だとは思う。しかしそれで、いつまでも人からの誘いが断れなかったり、しまいに「自分は何者で、どうしたいのか?」と考えてしまったりでは、本末転倒である。断ることで、つき合いが悪いやつと周りからは思われるかもしれない。でも、それはあくまでも一時的なものでしかない。キミが自分の気持ちに正直でいれば、逆に応援してくれる人が必ず現れるだろう。

僕は基本引きこもりなので付き合いはすこぶる悪い。自分のペースを乱さないことに関しては徹底している「ジブン・ファースト」だ。無理してストレスが溜まらないよう心がけているのでどこに行っても群れない人間だ。組織に所属していると誰だって最低限の付き合いは強いられるだろうが、僕は組織とは無縁なので自分で居られる。みんなもっと自分がやりたいことに正直に、エゴイストになるぐらいの勢いで構わないと僕は思う。対人関係で心をすり減らすより、思い切って断る勇気を持つことだ。他人を幸せにするのは、まず自分が満たされていなければならない。他人の期待に応える人間になるには、まず自分の本音にちゃんと向き合うことが大事なのだ。時間は有限だ。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごすのはもったいない。

嘘くさい付き合いはキミに何をもたらすのか?

友達が多いということは、本当に大切なことだろうか。表面的な友情に振り回されながら、自分の存在意義を見失っている人は、きっと10代の頃の僕だけではないだろう。今になって思うことだが、僕が16歳のときに起こした乱闘事件は、じつは、当時の友達へ向けて起こした気がしてならない。つまり、「いざというときに、助けてくれる仲間」が本当にいるのかを知りたかったのだ。結果、友人達は事件後に全員僕から離れて行ってしまった。

僕も会社を辞めた後、付き合いのあった人間全員が離れて行った。僕の付き合い方が悪かったのも理由の一つだろうが、一人くらい連絡があっても良さそうなもんだ。連絡先が変わったわけでもないのにこちらから連絡しなければ接触できない相手だったということだ。結局、嘘くさい付き合いならしないほうがマシという結論に至って、今は孤独をポジティブに捉えて群れない生活を謳歌している。

所有をやめる

ものを所有しまくって安心感を得ている人は、この時代多いはず。また、人間関係で満足感が得られない人ほど、所有にそれを求めてしまうと思うのは僕だけだろうか。

これは痛い指摘だ。最近ではシェアリングエコノミーという言葉が多く使われるようになり、所有することへの執着はかっこ悪いという風潮になってきている。加えて断捨離やミニマリストなんて言葉から、所有物を選別し必要最低限で生活するスタイルも。僕は古いタイプの人間なのでものへの執着が強く、いつもお気に入りのものに囲まれていたい。最近やっと何年間も聞いていないCDやもう読むことはなかろう本などは売り払うようにして、昔はまった趣味の機材なども一気に売り払った。これが結構に金額になりウハウハで新しいものを購入。処分するための基準はただ一つ。現在でも購入時の金額をかけてそれを購入するぐらい必要かということ。取捨選択のスキルは処分を繰り返していくうちに磨かれていくはず。

読書は自分の価値観を壊す作業だ

人が本を読む理由のひとつに、そうした悩みへの答えを求める欲求があると思う。キミがもし、何らかの悩みを解決したいのなら、とにかく本を読み、既存の価値観を壊してしまうといいだろう。

古い価値観が自分を苦しめているケースは案外多い。日々新しい情報をインストールしていきアップデートも欠かさない。読書は自分を見つめ直すきっかけになってくれるはずだ。群れないで生きるために必要な様々なスキルが載った本書。群れないでも充実した生活はおくれるということがわかる書籍でした。