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「最悪の事態に備えよ」「最高の展開を期待せよ」「そして目の前に来るものに対峙せよ」――元米国特殊部隊ネイビーシールズ隊員ミルズ大尉直伝!どんな困難にも負けない「無敵の成功マインド」を手に入れる秘訣とは?受験、就職、転職、ビジネス、恋愛、家族、人間関係、将来の夢など、あらゆる人生のミッションを達成するための「8つの行動規範」を徹底伝授!

結果勘定のやり方

①紙の一番上に、自分の目標を書く

例:海軍兵学校を脱落せずに卒業する

②目標の下で縦に線を引き、紙を左右の列に分ける

③左側の列の上部に「+(収入)」と書く。右側の列の上部に「¥ー(支出)」と書く

④「+」の列に、その目標を達成した場合に得られる結果をリストアップする

例:海軍学校を卒業したら‥‥

  • うちの家系で初めて海軍兵学校を卒業した者となる
  • 海軍に士官として入隊する
  • シールズで小隊を率いるチャンスがある
  • この国でひと握りの人間しか携わることができない仕事に就く
  • 教官や先輩を含め、数人から「お前は絶対に脱落する」と言われた場所を、見事卒業することになる

⑤「ー」の列に、その目標を達成しなかった場合の結果をリストアップする

例:海軍兵学校を卒業できなかったら‥‥

  • 海軍に下士官として入隊し、甲板員として5年間勤めに従事しなければならない
  • 「お前は脱落する」といった人が正しかったことになる。「だから言っただろう」という軽蔑した声とうすら笑いが浮かぶようだ
  • そこから海軍士官になろうと思ったら、はるかに長い時間がかかる。シールズで部下を率いる立場になれるチャンスも遠くなる
  • 自分ができると信じたことに失敗したことになる
  • 真剣にベストを尽くさなかったということになる。楽で安易な道を選んで、自分で自分を失望させる

目標をはっきり設定し、それに伴う行動をするよう心がける。もし普段の努力を怠ったらどれだけ、目標が遠ざかるかも一目瞭然となる。自分自身に失望しないためにもベストを尽くすようになるだろう。できるかできないかを他人にとやかく言われないよう努力し続けるモチベーションにもなるだろう。こうやって目標を自分に強く引きつけるとともに、結果の「見える化」を行うことで、思い描いたとり前に進もうという意欲に繋がる。

鍛えろ!身体も心も両方だ

スキルを習得するには1万時間のっ練習が必要だと書かれている。週40時間の労働で年間50週働くとすれば(誰でも休みは必要なので、2週間のオフくらいは許されるだろう)、5年の勤務に相当する時間だ。それだけの熱意と変わらぬ決意を維持するには、スタミナが要る。では、そのスタミナはどこから得られるだろう。コーヒー?エナジー飲料?まさか。そんなもので得られる短期的な活力は、長期的にはマイナスの影響をもたらす。エナジー飲料に含まれる砂糖が体重増加につながり、糖尿病になる。飲めばすぐ元気いっぱいになるかもしれないが、あとからくるエネルギークラッシュは避けられない。同じことがコーヒーにも当てはまる。カフェインの摂りすぎは身体に悪い。よくある副作用として、頭痛、身体の震え、動悸、だるさが生じる。私はコーヒーが好きだが、それは運動で自然に得られる自然なエネルギーの代用にはならない。実行力をつけるには体力づくりが必要なのだ。

スキル習得のための日々のトレーニングをこなしていくためには、基礎体力が必要ということだろう。頭を使うスキルであったとしても、日頃の体力づくりがモノを言う場面は多々ある。僕は運動が苦手で体力的には能力が足りない。一時期筋トレなどをしてみたが1年ぐらいしか続かず今は一切運動していない。近所にスポーツクラブがあたらにできたので検討してみたものの、やっぱり人前で運動するのに、このなまった身体が恥ずかしいのでやめてしまった。

8つの行動規範

  1. 『なぜ』を理解する。
  2. 立体的に計画する。
  3. 体力づくりをする。毎日!
  4. 信じる根拠をつくる。
  5. 習慣の見直しをする。
  6. 試行錯誤で乗り越える。
  7. 達人の教えをあおぐ。
  8. チームをつくる

8つの行動規範を守りつつ自分がどんな針路を選ぶか、どんな人生を生きるか、を考える。全ては自分次第と言うことだ。匠に至るにはまず汗を流すこと。生活のために働かされるのではなく、働くために生きると言うのがこの本の教え。船の座礁を恐れ、湾内だけしか行動範囲がない船では面白みに欠ける。時には湾の外に出て外洋を旅する勇気も必要だと気付かさせてくれるそんな教えがいっぱい詰まった書籍です。自分の針路と行動規範を守って進もうと心に決めた時、人はすでに自分自身の船の船長兼指揮官となるのだ。

シールズの一員になるには決意を指導教官に証明するために地獄習慣(ヘルウィーク)を耐え抜かなくてはならない。「なぜ」を最初に心に刻んでおくこと、そうでなければ誰もこの苦痛に耐えられない。ネイビーシールズ流の行動規範は、僕たちの生活でも有効活用できそうな考え方も多いような気がします。