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心の健康と言えるメンタルヘルスが不調になる人が増え続けている。職場の人間関係や仕事でのプレッシャーからメンタルが不調になるケースも。ストレスを溜めにくい職場にするための取り組みや、個人がメンタル不調に陥らないための対処法などを紹介。2015年12月から義務化されたストレスチェック制度の目的や活用法などを事例とともに紹介していきます。

対処行動チェックと仕事熱意度チェック

対処行動チェック

●この1ヶ月間の、あなたが一番ストレスを感じたことを書いてください。

このとき、どのように振る舞いましたか。最も近い内容を1つ選んでください。

【A】自ら問題解決のために行動した。

【B】趣味を楽しむ時間を持った。

【C】手助けをしてくれる人に相談した。

【D】「自分の力ではどうにもならない」とあきらめた。

【E】不快な気持ちを態度に出した。

【F】当てはまるものはない。

仕事熱意度チェック

●今の仕事についてうかがいます。最近1ヶ月間、仕事中に以下のような気持ちになったことがありますか。

①好奇心が満たされたと感じる。  ある・ない

②生き生きとしていると感じる。  ある・ない

対処行動チェックではストレスを感じる出来事(ストレッサー)が起きたときにどのように対応するかがわかります。

【A】問題解決行動 ストレッサーに対して正面から立ち向かい自分の力で切り抜ける素晴らしい状態。

【B】気分転換行動 ストレッサーに直面した時に生じる嫌な気持ちや怒りなどをうまく発散させる状態。

【C】相談行動 周囲の人を信頼し、その助けを上手に借りられるようにしましょう。

【D】あきらめ行動 努力したくてもできない状態なら仕方ありませんが、自助努力の模索も必要です。

【E】感情的行動 感情を表に出すことは、長期的に見ると人間関係等マイナスの影響も。

仕事熱意度チェックでは、仕事にどれほど熱意を持って取り組めているかがわかります。

「ある」が1個以上の方は高エンゲージメント状態と考えられます。熱心に生き生きと楽しく仕事に取り組めている状態。この状態を維持して働くべきですが、プライベートを犠牲にしたり、徐々に体に負担をかけてしまうことも。充実していても健康には気を使いましょう。

「ある」は1個もない方は低エンゲージメント状態と考えられます。「仕事がつまらない」と感じていませんか?これまで以上に興味のある業務につけるよう上司に相談して見ると良いかもしれません。仕事に興味を持てるようなアクションを自ら起こすことが大切です。

僕のストレス対処法は気分転換行動。防音室で1人カラオケしたり、風呂で半身浴したり、音楽を聴いたり。それでもストレスが鬱積した場合は、感情的行動に出てしまったり、統合失調症の症状が出たり(幻聴や思考停止状態)します。無職なので仕事熱意度チェックはブログの執筆を仕事と捉えて考えてみました。これは高エンゲージメント状態。しかし、幾分普通の人の仕事にかかるストレスとは差があるのでこの結果は鵜呑みにはできないと感じました。この2つのチェックのほか細かなストレスチェックも載っています。心身のストレス反応と仕事のストレス要因、周囲のサポートなど23のチェック項目であなたのストレス状態がわかるようになっているので気になる方は読んでみてください。

増え続けるメンタルヘルス不調者

仕事のトラブルや上司・部下、同僚との人間関係など、職場の問題に起因するメンタルヘルス不調者が増えています。厚生労働省が公表した2015年度「過労死等の労災補償状況」によると、精神障害が原因の労災支給決定件数は472件にのぼります。そのうち40%は働きすぎ、つまり長時間労働が精神障害を患った原因と言われています。一方で60件はパワーハラスメントが原因です。

ブラック企業に限らず一部上場の大企業でも、リストラ対象者を精神的に追い詰め、退職するように仕向ける会社も多いようだ。こういった手法はストレスチェック制度導入後も減らないだろうと思う。原因はメンタル不全で産業医に相談すると評価に響くのではないかという心配があるからだ。それに会社に雇われた医者は会社との主従関係から信用できない。精神科に通っていると(僕は毎回土曜日の診察なので)上司に連れられて受診しに来ている人をよくみかけるが。本当にうつなど精神疾患と診断された後もちゃんとケアしてくれる会社はまだまだ少ないように思う。とりあえず休職を勧め、復帰後もサポートしてくれるような体制がない会社が多いのは、育児休暇が取りにくい構造と似ているようにも思える。

ストレスを溜めないアサーションスキル

第1ステッップ 事実

現在の自分の状況を報告します。このとき、主観的な内容は含まず、客観的な事実のみを伝えることが大切です。

第2ステップ 気持ち

自分はどうしたいのかを伝えます。「私」を主語にして説明し、感情的にならず冷静に気持ちを伝えるようにします。

第3ステップ 配慮

相手の立場や状況に配慮します。相手への理解を示し、相手の考えを推察して表現します。

第4ステップ 意思

自分の出した結論を宣言します。自分の望む気持ちや行動などを明確に話します。

第5ステップ 次のチャンス

相手の要望に応えられない意思を示した場合、次回は引き受けるなどの意向を示します。自分の要望通りに進めていいかどうかを確認することもあります。

仕事が多く残業の毎日。そんなある日の夕方、上司が会議資料の作成を依頼して来た。このときのアサーティブな自己表現例としては、「今、別の仕事で手一杯です。急ぎであることは理解できますが、自分としては取り掛かっている仕事を先にやりたいと思っています。どちらを優先すべきでしょうか。」などとなる。

義務化されたストレスチェック制度を先行して取り入れている企業のモデルケースなども載っていて、ストレス社会を生き抜く術も多様化しているなと肌で感じられる書籍となっています。難点があるとすれば雑誌のムックサイズだということ。新書や単行本サイズなら持ち運びやすいのにといったところ。