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20年後、人口の半分が独身という国に日本はなり、一人暮らしが4割となる社会がやってくる。未婚化・非婚化に加え、離婚率の上昇や配偶者 の死別による高齢単身者の増加など、確実に 進行する日本のソロ社会化。メディア等では高齢化や少子化 ばかりが取り上げられるが、このソロ社会化こそ、日本が世界に先駆けて直面する課題だ。あなたは一人になっても生きていけるのか?

「晩婚化」そして「非婚化」へ

男女とも平均初婚年齢は約30歳。つまり、この30代前半で結婚のタイミングを逃すと、そのままずるずると生涯未婚の道を突き進む、そんな傾向が如実に現れたと言えるのではないだろうか。

20代、30代のうちは、より結婚をしなくなる「晩婚化」が進み、40代になると今度は結婚を諦めるという「非婚化」にシフトしていってるとも言えるのではないだろうか。僕も20代前半は結婚願望もあったが、それが20代後半になると仕事が忙しくそれどころではなくなり、30代ではもしかしたらこのまま結婚しないのかもと思うようになり。40代となった今、多分もう僕は結婚なんて無理だろうと思うようになってきた。僕の場合、病気で働いていないのも原因の1つというかそれが全て。しかし世の中には〝ひも〟のような状態で結婚生活を送る人や主夫なんてのもいるので本気で探せば相手もいるのかもしれないが、なかなかそういう気にはならない。

生涯無子率

2035年推計としては、男性41.4%、女性32.0%が生涯無子率となる。やく4割の男性と3割の女性が生涯子無しで一生を終える、ということだ。

僕の周りの身近なところで見てみても兄妹、いとこを合わせて10人中子供がいるのは3人だけ、すでにこの推計の水準を叩き出している。妹はバツイチ子無しで、父がたの親戚が集まった新年会では全員子無し。当然結婚とかそういった話題はプレッシャーとなるはずだが、みんな非婚ということもあり、軽く触れる程度ですぐ次の話題へなんとなく移行。結婚して、家族を持ち、子供を育てるのが一人前の人間の証といった「結婚規範」は僕らにはない。40歳過ぎて結婚していないと「人間的に欠陥がある」といったレッテル張りも男性の3割が生涯未婚の世の中では今や古い言説だろう。そして結婚に関して、女性は相手の年収が自分より上というのは絶対譲れないし、男性は結婚による自分への経済的圧迫を強度に嫌う。男性は若くて可愛い子を望み、女性はハイスペックな夫を求める。ここにも需給のギャップがあるようにも思える。

「結婚するつもりは今のところない」人が多い

「ソロ男プロジェクト」において、2016年に1万人規模での調査を実施している。結婚に前向きなのは20代男60%、30代男50%、40代男39%、50代男29%、20代女72%、30代女58%、40代女34%、50代女18%という結果だった。平均初婚年齢の30代で見ても、男性の5割、女性の4割は結婚に対して後ろ向き、つまり「結婚したくない」と思っているわけである。これは、さきの出生動向調査の結果とほぼ合致する。

結婚はするかもしれないが、今のところするつもりがない人がいかに多いかお分りいただけただろう。世間では9割の人が結婚したいと思っているなんてデータが踊っているが、それらには究極の二択(「いずれ結婚するつもり」or「一生結婚するつもりはない」)を回答者に突きつけた結果、9割の人が「いずれ結婚するつもり」と答えたにすぎず、男性の5割、女性の4割は結婚に対して後ろ向きといったデータの方が現状をうまく映し出しているといえよう。

恋愛やセックスに興味がなくなったわけではない

最近の男たちや若者たちは恋愛やセックスに対して、興味がなくなったわけでも体験しなくなったわけでもない。「イマドキの若者は、我々の時とは違う」という先入観で捉えてしまうから全体の本質を見誤る。80年代も現代も「彼女のいる率」はほぼ3割で変わらないし、現在50代前半の男性も今の若者も、10代〜20代にかけて7割が性体験を済ませるし、いつまでも童貞のままの男性はいつの時代も一定数いるのだ。

異性と付き合うのには告白が必要と考えている人が多い。「男性が告白すべき」が25%、「男女どちらかが告白すればいい」53%、「付き合う前に告白する必要がない」は23%という数字がある。付き合う前に告白するという文化は日本独特のものだそうだ。気になった相手がいたら連絡先を聞き、デートに誘い、何度かデートに誘い、キスをし、セックスする。このような流れの中で告白は必要だろうか?僕の場合自分から告白するタイプではないので、相手から告白されるか、周りから「そんなに仲がいいならちゃんと付き合いなよ」と言われて交際が始まるケースしかない。

結婚しない(したがらない)男の見分け方

  1. 束縛されたくない
  2. 一人の時間を確保したい
  3. 何か問題があっても、まずは自分でなんとかしようとする
  4. 服は無難な色を選ぶ
  5. 自撮り写真はほとんど撮らない
  6. お菓子が好き
  7. 基本的にキレイ好きである
  8. 頑固なところがある
  9. 人の話を聞かない
  10. 言ってることとやってることが違うことが多い
  11. 仕事が好きである
  12. 愚痴を人に言いたくない

※全体で○が3個以下の場合、良き夫良き父になる資質あり。

※但し、全体の○の数が少なくても、①②③に全部○がついた人は、それだけでソロ男なので、お付き合いしない方が良いと思われる。

僕は5つ当てはまるという微妙な結果ww

後半は「ソロたちの消費」「ソロ社会の未来」などが語られており。未婚、離別、死別を問わず一人で生きる人たちにスポットを当ており、僕のような〝ソロ男〟にとって興味深く共感できる内容となっています。