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教師「慶應大学に受かったら、キラキラした友達がいっぱいできるし、アナウンサーにだってなれるかもね! 」
あるタイプの子「うわ、それはいいな! がんばろう! 」
別のタイプの子「うさん臭い教師だなあ。世の中、そんな甘くないし」

「90問の診断テスト」(ネットで回答すると点数計算いらずなのでそちらがオススメ)で、あなたやあなたのお子さん、ご家族などすべての人間のタイプが即座に判明。タイプ別のやる気の出させ方、取扱説明書で声がけすればやる気を引き出すきっかけに!

サイズの合った服を選ぶように、タイプ別の声がけを!

たとえ兄弟姉妹であっても、「同じ育て方」や「同じ勉強の仕方」「同じやり方」でうまくいくはずがないということに、そろそろ日本人は気づいた方が良いと思うのです。つまり、30〜40人全員に「同じ授業」をするスタイルでは、うまくいかない子がたくさん出てくるのは至極当然なのです。それは、生徒全員に同じサイズの服を着せているのと同じです。似合う子もいるかもしれませんが、サイズが全然合わず、すぐ脱げたり、窮屈すぎて苦しかったりして、服を着るのが(=勉強するのが)イヤになる子も出てくるのは仕方がないとも言えます。

十人十色というがここでは9つのタイプに分け「伸ばすと良いところ」「こう接しよう!」「苦手な行動・周りが配慮すると良い点」「これをすると特に嫌われる」「心が乱れ、未熟な面が出始めると‥‥」「暗黒面が露骨になった後の言動と心理」「〝我が子〟だった場合の指導術」「自分の心のモヤモヤを晴らしたいときは‥‥」などをタイプ別に解説しています。ここでは「〝やる気〟にさせるには?」を少しだけご紹介。

完璧主義者タイプ

まず本人の「理想」を正確に把握し、本人なりの高い目標のさらにその上を具体的な目標として提示してあげる。このとき本人が提示した目標のその先にあるもの、同じ方向性のものであることが大事です。

例えば、本人が「弁護士になって、困っている人たちを救いたい」という理想を抱いているようなら、「どうせなら国際弁護士になってさ、日本だけじゃなくて、他の国のーー教育も満足に受けれないような人たちのーー権利を守って、その活動が認められて、ノーベル平和賞をとるとかさ!それぐらいを目標にしない?」と声をかける感じです。

献身家タイプ

献身家タイプの人は、チームや友達、そしてあなたに対して自己犠牲の精神で尽くす傾向にあります。このタイプの人が献身的行動をするたびに感謝の心を伝えてあげましょう。

できれば「いつもありがとう」と言った漠然とした表現ではなく「さっきも、誰も気づいていなかったけど、自分から率先してお皿を片付けてくれてありがとうね。あなたのおかげで家の中がきれいに保てるわ」などと具体的に感謝の内容を伝えましょう。

達成者タイプ

このタイプの人は、競争心が強いのが特徴。人前で褒めると俄然やる気が出ます。〝褒めて伸ばす〟のがようでしょう。

自身に、自らの「成功へのヴィジョン」や「成功のイメージ」を人前で語ってもらうとますますやる気がみなぎっていきます。

芸術家タイプ

基本的に「ユニーク」であることに誇りを持っているので、人と〝違う〟ところを咎めないことが大事。

そうではなく、「あなたは本当に変わっているね。なかなかいないタイプだよ。そんな風に育ってくれてうれしいよ、ありがとう」と感じさせる表現をしてください。このタイプの人は「特別でありたい」という意識が強いので、そこを尊重して肯定すれば、俄然やる気になります。

研究者タイプ

このタイプの人の美点を人前で褒めると「胡散臭い」と帰って警戒されてしまいがちで逆効果になることも。

基本的に人と距離をとって孤立しがちな人ですので、こちらからやさしくしても、あまり良い反応が返ってこない場合も多々あります。ですが、そこを責めずに、やさしく、包むように付き合ってください。時間はかかりますが、次第に、あなたのことを信頼し始め、〝やる気〟になっていきます。

堅実家タイプ

このタイプの人には「頑張れよ!」というストレートな声をかけるのは禁物。

そうではなく、「一緒にがんばろうね!」と声をかけてください。〝同じ方向に向かっているのだ〟というメッセージーーこれを言葉の中に含ませるよう心がけましょう。「あなただけでなく、そばには、私も一緒にいるよ!」という安心感。これを与えると、堅実家のタイプの人は俄然〝やる気〟になります。

楽天家タイプ

楽天家タイプにはとにかく明るい未来のイメージを持たせること。そして、あれこれ細かい指示を出したり、時間を細かく管理し束縛すると力を発揮できなくなります。

基本的に好奇心旺盛で、浮気性な人でもあるので、その気になると、自分であれこれチャレンジしようとします。そのため、もちろん、失敗も多く重ねますが立ち直りも早いので、それを「あなたの良いところだね!」と承認すると、やる気やテンションが持続します。このタイプの人は10のうち9は失敗するかもしれません。長続きしないかもしれません。それでも、やる気を持続させ、途中でやめたことを責めずに、チャレンジを続けさせれば、いつか1つの分野で、急成長します。

ビリギャルの主人公と僕はこのタイプ。当たってるのかそうでないのか?確かに飽きっぽいのは自覚しているが今後1つの分野で急成長とかあるのだろうか?10のうち9は失敗というのは当たっていそうww

統率者タイプ

このタイプの人は「自分は他人の気持ちを理解している」と思い込んでいる、というより、むしろ「自分の気持ち=他人の気持ち」だと思っている節も。

このタイプの人は、集団を率いるリーダーになることに快感を覚えます。ですから、「いかにその人の具体的な行動が、他の人に良い影響を及ぼしたか」を1つ1つ伝えていくと俄然〝やる気〟を高めていきます。

調停者タイプ

このタイプの人間は人からの提案に波風を立てぬよう従う傾向があるので、それだと本当の彼らの意思と違うことを強いられ、あとあと問題が起こることも。

直接的に褒めるよりも、いわゆる三角褒めをするほうが効果的です(この場合の「褒める」には「ねぎらう」「美点を伝える」「成長を喜ぶ」を含みます)。具体的には「すごくがんばったねえ!」と声をかけるよりも、「〇〇さんが〝あの子、がんばったね!〟って褒めてたよ。私もそれを聞いて、うれしかった!」といった伝え方をするほうが良いのです。

第二章では「タイプ別・わが子が伸びる勉強指導法」が載っています。「90問の診断テスト」で自分やお子さんがどのタイプかテストしこれは当たっていると感じたら勉強法などにも取り入れてみるのもいいかもしれない。しかし心理学といえども万能ではないのでこのテストで導き出されたタイプ別勉強指導法を実践したがうまくいかないなどというクレームはなしということでww