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十で神童、十五で才子、二十歳過ぎればただの人

学生の頃、秀才や天才と呼ばてていた人が入社して3年で「ただの人」になってしまったなんてよく聞くことだが、なぜか?サラリーマンになるとほとんど自分の頭で考えることがなくなるからだ。入社1年目はひたすら先輩のいうことを聞くよう求められ、基本的にサポートをしながら、会社のやり方を覚えさせられ、上司や先輩に愚痴を聞かされ、つまらない人生訓を教えこまれる。およそ3年間で「教育」という名の洗脳完了。そして言われたことしかやらない、与えられた仕事に対して工夫しない、手間で面倒なことは避ける等、ただの人になってしまう。これらが日本的な組織論として機能していたのは昔の話で、今はそんな状況ではない。SHARPや東芝のように大きな会社でも、潰れたり、いきなり部署がなくなったり、経営危機に陥る可能性がある。

自分の頭で考える力を身につける

自分の頭で考えることには様々なメリットがあるが、最も重要なのは、自分で人生を切り開く力がつくことだろう。思考停止状態のビジネスマンをスクールオブフィッシュ(群れ)と揶揄し、単独で行動するより、群れから出ないことが安全で、同じ動きをすることが最高のサバイバル術だという。群れの先頭を切って泳いだ魚がクリエイティブかというとそうではなくて、群れの中の1匹目が「陸を目指そう」とした瞬間こそがクリエイティブであり、突然変異の進化なのだ。「前へならえ」の精神が抜け切らない大人にならないために「自己責任は伴うが、従うかどうかは考えてから決めなさい」と子供達に教えるべきと説く。僕の場合、学生時代は独断で中退し、仕事を辞め今に至るが前述のサバイバル術で思考停止したビジネスマンも悪くないんじゃないかと思う。SHARPや東芝みたいな例もあるが、基本安定してるので、僕から見たら羨ましい。

アメリカと日本の教育法の違いは、日本が小学校から高校まで知識の習得だけを目的としているのに対し、アメリカは「自分の頭で考えること」を重要視する。授業中に「君はどう考えた?」等を先生が生徒に聞き、ディスカッションによる授業も多く、暗記だけでは授業についていけないそうだ。

自分の頭で考える脳を手に入れるには、知識量を増やすことを考える。つまり勉強することだ。そして、知識を習得する方法として一番いい方法は、本を読むことです。これは人の話を聞くのよりも脳全体の働き的にも効果があるそうだ。

ノットノーマルになる

・他人の意見や判断は気にしないでください

・自分がやりたいことだけやりましょう

・やりたくないことのはNOと言うのです

そして、自分が興味を持ったことに対しては、真剣に考え、知識を得て、本気で取り組む。

それだけで人生は変わります。それだけでノットノーマルな生き方ができるのです。他人の価値観で生きるのをやめることが、自分の頭で考える第一歩になるのです。

しかし、ノットノーマルな生き方は他人(ノーマルな人)には理解し難く社会的にも難しい立場に置かれることも多いので自己責任で…

ローアルファ状態を作る

want to(やりたい、したい)という環境の法が、have to(やらなければならない)という環境より生産性が高くなる。脳のパフォーマンスを上げるには、肉体と脳の両方をリラックス状態にするしかないのでhave toのもつ、雑念や不安、緊張などのストレス負担は思考停止のススメとも言える。

最後に自分の価値を資本主義に乗せずに、自分の価値や人生の価値は、あなた自身が決めれば良いと言って締めくくっている。